私たち「大田区の子どもの健康を放射能から守る会」の放射性物質測定チーム「あんしんプロヴィジョン」が、大田区から業務委託を受けて、食品の放射性物質測定室を運営しています! 大田区民は無料で測定できますので、ぜひご活用ください! 詳しくは…大田区放射性物質測定室(ニックネームは小さなお子様でも親しみやすいように「ベクレンジャー」となっております!)
大田区・放射能情報とガイガーカウンターのホント
放射能情報とガイガーカウンターのホントUstreamアーカイブ
Ustreamアーカイブ
◆2012年1月15日に行われたイベント「放射能情報とガイガーカウンターのホント」(出演:野尻美保子・斉藤賢爾・津田大介)、2012年2月25日に行われたイベント「武田邦彦講演/事故から二年目に向けて」(出演:武田邦彦・斉藤賢爾・牧野淳一郎)のUstream配信にお寄せ頂いたTwitterでのコメントをUstweetにまとめました。
「放射能情報とガイガーカウンターのホント」に対するコメント→最初から02月08日(水),2012頃まで
「武田邦彦講演/事故から二年目に向けて」に対するコメント→02月22日(水), 2012頃以降

※ イベント内容は変更となる場合がございます。変更はこのページでお伝えします。

「放射能情報とガイガーカウンターのホント」-開催が決定!

開催日:2012年1月15日(日曜日)
時 間:午前10:00〜夕方4:00(予定)
場 所:大田区産業プラザPIO 4階コンベンションホール
入場料:1,000円/名(高校生以下無料)
主 催:大田区の子どもの健康を放射能から守る会
旧称:大田区・放射能の影響から子どもの健康を守る会
後 援:大田区
内 容:1.ガイガーカウンター校正会
2.ベクレルモニタを使用した持込測定会
3.ガイガーカウンターのしくみ
4.「食物の汚染」「内部被ばくの問題」「情報活用系」などのセミナー
その他:時間内出入り自由です。施設内にレストランあります。キッズルーム用意しました。
メールお問い合わせ等は…ootaku.savechild@gmail.comまで!
イベント用Twitterアカウント…@ootakunokodomo です!

放射能情報とガイガーカウンターのホントとは…

 福島第一原子力発電所で突然事故が起こり、ここ大田区にまで放射能汚染が広がりました。 テレビ/新聞/インターネットなどを通じて様々な放射能に関する情報が流れています。 でも、その中には信じがたい情報や、不安を煽る情報もたくさん見かけます。

 事故からおよそ10ヶ月経った今でも、テレビを観ると「安全です!」と言うコメントと「キケンです!」というコメント。  また、インターネットで情報を収集しても、本当は安全なのかキケンなのか、真実は一つのハズなのに。

 焦りを抑えつつ冷静になってよく調べてみると「誤った情報」や「信憑性の乏しい情報」も… そして日を追うごとに、「何が正しくて、何が間違っているのか?」「なんで間違った情報が発信されてしまうんだろう?」「個人のガイガーカウンターの数値と行政発表の数値はなんで違うんだろう?」とアタマの中が疑問符だらけになってしまいました。

これではいけない!

 そこで、「大田区の子どもの健康を放射能から守る会」(旧称:大田区・放射能の影響から子どもの健康を守る会)では、大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構(KEK)(※1)・野尻美保子先生(※2)、慶應義塾大学・斉藤賢爾先生(※3)らを講師にお招きして、「食物の汚染」「内部被ばくの問題」「情報をいかに活用するべきか」などを中心に、中立的な立場から正しい知識をみなさんと一緒に学ぶほか、ガイガーカウンターの仕組みや正しい使い方をお伝えすることとなりました。

【内 容】
  • ガイガーカウンター鳴き合わせ及びベクレルモニタ計測会(10:00〜)
    あなたのガイガーカウンターと校正済みのシンチレーターとの誤差を調べます。 また、事前にご予約頂きますと、放射能測定装置(ベクレルモニター)を使用して「食品」「飲料」「母乳」「土壌」などをお持ち込み頂いて計測を実演致します。
    →詳しくは ベクレルモニタでの飲食物等簡易測定についてをご覧ください。
  • ガイガーカウンターの正しい計測方法(13:30〜)
    6月11日に行われた「ガイガーカウンターミーティング」(611GCM)の内容を元に、誰にでも分かりやすく解説。
  • セミナー(14:00〜)
    「食物の汚染」「内部被ばくの問題」野尻美穂子先生。「情報をいかに活用するべきか」斉藤賢爾先生。他

◆ 第一部〜ガイガーカウンター鳴き合わせ&ベクレルモニタ測定実演 (10:00〜)

あなたのお持ちのガイガーカウンターをご持参ください!
 正しい数値を表示する校正済みのサーベイメーターと、あなたが持参したガイガーカウンターの数値を比べることで、ご自分のガイガーカウンターの誤差が分かります。 また、これから購入を予定している方もどの機種が良いのか参考になると思いますので、是非ご参加ください。 (希望者・同機種多数の場合は抽選となります。ご了承ください)

「食品」「飲料」「母乳」などを検査してみませんか?
会場にて放射能測定装置(ベクレルモニター)を使用した「食品」「飲料」「母乳」「土壌」などの持ち込み検体測定を実演致します。
ベクレルモニタでの測定は予約制です。計測には時間がかかりますので予約いただいた方の中から検体を選別させて頂きます。
→詳しくは…ベクレルモニタでの飲食物等簡易測定についてをご覧ください。

◆ 第二部〜ガイガーカウンターの正しい知識 (13:30〜)

あなたは、ガイガーカウンターを上手に使えていますか?
ガイガーカウンターの数値情報に振り回されていませんか?

買ったらスイッチポン!で測れる体温計と違い、ガイガーカウンターを使用して線量を測るには決まりごとがあります。
この方法を知らずに計測をしてしまうと、驚くほど高い数値が出てビックリ! その間違った数値をTwitterやブログなどで発信したり、行政に電話をして「ここはこんなにアブナイ!」と騒いでしまうことも。
【通報を受けた行政が改めて「高性能な計測器」「正しい計測方法」で測ってみると…まったくたいした数値ではなかった。】という話も聞きます。 ガイガーカウンターの数値を見て一喜一憂しないために、正しい計測方法を学びます。 ガイガーカウンターを持ってる人、買う予定の人は必見です!

◆ 第三部〜セミナー (14:00〜)

内部被ばく大丈夫?
ここ大田区では、いまや通常時の空間線量よりも「食物の汚染」「ピンポイントの汚染物質濃縮」などといった【内部被ばく】の問題が重要になってきています。そこで、大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構(KEK)の野尻美穂子先生に詳しく説明して頂くことになりました。
また、食品等の汚染度を知るための機器=「ベクレルメーター」や人間の内部被ばくを知るための機器=「ホールボディーカウンター」(WBC)などの数値をどう判断するのか?
スペクトルの読み取りの事例や、誤検出の問題についてもご教示いただけます。

情報活用系セミナー
様々な情報の中から正しい情報をいかに得るか?
どう活用するか?
マスコミだけを信用しないで、自ら情報を収集することが必要とされています。
リスクコミュニケーションとして、3.11事故後の情報を国民はどう活用するべきなのか?
慶應義塾大学大学院/ネットワーク、社会システム工学の特任講師であり、政策・メディア研究科特別研究助手、環境情報学部非常勤講師を務められていた斉藤賢爾先生に、現在自らが主宰する「こどもたちを放射能から守る科学者ネットワーク」という立場も交えてお話をお聞きします。

講演関連情報

※1 高エネルギー加速器研究機構(KEK)
…高エネルギー加速器を用いた素粒子・原子核に関する実験などを行う大学共同利用機関法人。加速器を設計・建設・運転・維持して必要なビームを供給。将来に向けた高性能な加速器を作るための技術開発も行っている。こうした大型加速器を用いた多彩な研究計画の円滑な遂行のためには、高度な技術支援が不可欠です。必要とされる放射線防護、環境保全、コンピューター、超伝導・低温技術、精密加工技術に関する基盤研究を進めるとともに、先端的な関連分野の開発研究を行っている。

※2 野尻美保子
…高エネルギー加速器研究機構の素粒子原子核研究所教授。Twitterで原発事故以降情報を発信し、フォロワーは2万3千人以上。(@Mihoko_Nojiri) ブログ「油断するなここは戦場だ」も有名。

※3 斉藤賢爾
…慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特任講師。また、「こどもたちを放射能から守る科学者ネットワーク」※4の世話人や「福島のこどもたちを守ろう」「世界中の放射線データを共有する「SAFECAST」メンバーとしても活躍。

※4 こどもたちを放射能から守る科学者ネットワーク
…科学の心をもってこどもたちのために「こどもたちの放射線被曝リスクを正確に査定し、適切なアドバイスを公表する」「そのために必要な測定技術および体制を確立する」「リスクの軽減のために必要な施策を率先して実施する」など、「真偽についてこだわりがちな科学者は、曖昧にしか分からないことに関しては、判断を留保しがち。しかし、20年後に正しいことが分かったとしても、今、現在の問題を解決できなければ、あるいは、将来起こり得る重大な問題を未然に防げなければ意味がない」として、従来の科学者のこうした姿勢を脱却し私たちの未来を担うこどもたちのために実際に行動を起こす科学者たちのネットワーク。